2009年09月18日

豊後高田の昭和の町・・・的発想

大分の豊後高田の昭和の町・・・ご存じだろうか?

一時期は港町として栄えた町ではあるがドンドン寂れてきたいわゆるシャッター街になりつつあった町を蘇らせたというあの街である

かなり試行錯誤をした話を聞いたのでちょっと・・・

最初はプランニングの会社みたいなのにデザインをしてもらったがこれがひどい出来でやはり自分の街をどうにかできるのは自分たちしかいないと・・・(デザイン料1000万どぶに捨てたって言ってましたね)

彼らが再生のために取ったこと・・・

①今あること、今できる事を調べる

実際お金もなくIT化なども遅れ高齢化の波に・・・そうなる前にしないといけない・・・それは時間との勝負だったようです

そのためにはその商店街について各々が調べたらしい

そうなると一つの事が見えてくる

70パーセントのお店が昭和初期の形を残している建物であるということ(当然外装は今風になっているが)

そこから「昭和の町」というコンセプトが生まれたらしい

②それを実現させるために夜会議で夢を語る

この夢を語るという事は非常に大切、成功者の条件を以前言ったと思うけれどもとっても簡単「素直」「卑しくない」「夢を語る」

その中の一つであった、もっと言うならあきらめも悪かったしポジティブでもあった

③出来ないものは官に頼る

個人の力ではやはり限界があるなので役所の力を得た事は大きい

④外堀から埋めていく根回し力

ここがポイント、昔からある商店街とかのじいさまとかはとにかく変化するのをためらう、でも変わらないといけない・・・なので少しずつ説得していく手法・・・あいつがやるなら俺も・・・そうやって協力を得ていけた

⑤集中させた広報宣伝

地元大分ではなく福岡のみをターゲットにした事は大きい、一度取り上げられれば地元のメディアも来るし、マーケットは福岡

⑥まちづくりの徹底

基本理念がいくつかあって「昭和の商人」「昭和の歴史」「昭和の・・・」忘れた・・・行った人補足できると嬉しい

の四つが柱となり町が形作られている・・・


考えてみると、出来る事を今いる人間でやる、集中戦略、コンセプトをぶれないようにする、周りに同じような街はないという一番戦略、さらに夢を結晶化させモチベーションを下げないようにするの・・・

それらはランチェスター戦略でありSMIちっくなものである

つまり彼らが勉強してその通りやったのかは不明だが、成功するというレールに最初から乗ることができたわけである

さらにこの計画はラッキーな事にレトロブームにも乗っかることとなる


小さな一歩から始まることだが今では年間20万人は観光に来るという・・・

思えば最初にプラン出した会社に感謝せにゃならんのではとも思う

だってそこそこいいプランだったら・・・ちょっとぞっとしますね・・・


まとめ

今あるものを今できる方法で使う、お金を使う必要はない

やる時は集中する期間もターゲットも

最後に仲間と夢を語り合う・・・



0を1にするのは産みの苦しみでいつだって大変なのである


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この記事へのコメント
正に「夢x戦x感」ですね(笑)
私は、先日「てっぺん」の大嶋さんの
セミナー行って来ました。こちらは、
夢x感でしたね。夢を熱く、暑く語られてました。
Posted by 余川@神戸 at 2009年09月19日 07:33
てっぺんのセミナーは一度行きたいなぁって思っています
Posted by ロンベルク at 2009年09月19日 10:30
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